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ショートサービス研究室



2021/9/17に開設した本研究室。

バドミントンのショートサービスを科学的視点で研究し、その成果を報告する「ショートサービス研究室」は、これまでの各人の経験だけに基づいたショートサービスの常識に一石を投じます。

これまでベストだと信じていた打ち方が実はそうとは限らなかったり、サービスの安定しない真の原因が明らかになったり、これまでにはなかった新しい可能性を見つけられたり、多くの方のお役に立つ成果を目指して研究を進めていきます。



【本研究室の目的】

・科学的根拠に基づいて理想的なショートサービスを明らかにすること

・高い技術を要しない実行可能なショートサービスの方法を提案すること

・客観的な根拠をもとに一人一人が自力で改善点を見つけられるようにすること、特に初中級の方の技術向上に貢献すること



【開設の背景】

すべてのラリーの起点となるサービスは、すべてのポイントに影響する極めて重要なショットと言えます。

その中でもサービスの多くを占めるショートサービスの良し悪しは、試合の勝敗を大きく左右します。

サービスは、すべてのショットの中で唯一、止まったシャトルを打つことのできるショットです。

誰でも同じ条件で打てるので、みんな似通った打ち方になりそうなものです。

にも関わらず、人によってサーブの軌道も違えば、立ち位置や打点も違います。

私自身も、ショートサービスの技術やコツについては、様々な意見を耳にして来ました。

できるだけ前からサーブした方がいいと言う人もいれば、少し下がった方がいいと言う人もいます。

ネットの手前に軌道の頂点を作るべきという人もいれば、早くネットを越えてそこから落ちるように打つべきという人もいます。

これでは、いくら技術やコツを教えてもらっても、Aさんには合うけど、Bさんにはしっくり来ないということが起きてしまいます。

特に、技術が発展途上の初中級の方にとっては、ショートサービスに自信を持てなくなる原因にもなりかねません。


私は、こうなるのは(少なくとも私の知る限りでは)ショートサービスを科学的に説明できていないことが、一つの要因だと思っています。

科学を根拠にすると、相手が上級者なのか初中級者なのかで、有効なショートサービスが異なる可能性が高いです。

筋力も予測力も違うために、レシーバーの反応速度や動く速さに大きな差があるからです。

上級者に程遠い人に上級者の使う技術を教えても、できないばかりかミスするリスクの方が大きくなるのが普通です。

こういう事情から、私は、人によって意見の分かれるショートサービスを、科学的に明らかにしたいと思うようになりました。


言うまでもなく、シャトルは物理法則に従った軌道(飛行曲線)を描きます。

ただ、正確な軌道を推定しようとすると、シャトルの複雑な形状に依存した空力特性を完璧に解明し、関連するパラメータをすべて含めた膨大なシミュレーションを回す必要があるため、現実的ではありません。

しかし、圧倒的に影響の大きい重力と空気抵抗を考慮するだけでも、十分に実際に近い軌道を割り出せるはずです。

軌道だけではありません。

どこに立ってどの高さから打つのがいいのか。

シャトルはどう持つのがいいのか。

はじくように打った方がいいのか、押し出すように打った方がいいのか。

右からのサービスと左からのサービスは同じように打っていいのか。

すべて科学的に説明できるはずです。

上級者の方は、その豊富な競技経験に基づいて、自力でショートサービスの技術を確立することができますが、経験の浅い初中級の方はなかなかそうはいきません。

いくら上級者に教えてもらっても、Aさん、Bさん、Cさん、みんな言うことが違っていて、まさに三者三様です。

ほとんどの場合、その理屈に明確な科学的根拠はありません。

だから、その人が上手くいったからと言って、他の人も同じように上手くいくとは限らない訳です。

初中級の方が信じられるのは、個人の理屈ではなく、客観的な根拠ではないでしょうか?




だから、ここでは初中級の方が最も知りたいと思われる研究成果を目指して、研究を進めます。

これは「初中級の方に成功体験をしていただきたい」という当店の理念にも合致します。

上級者にしかできないような技術(例えばシャトルのコルクの動きをコントロールする打ち方など)を前提にした研究は行いませんので、ご了承下さい。

研究成果については、物理の知識がなくても、計算が苦手な方でも、問題なく読めるよう、できるだけ平易な言葉を用います。

また、読みやすさを重視してコラム調にまとめています。


それでは、これよりショートサービス研究室開講です。

※各研究レポートを読まれる際の注意点
本研究にあたり、大きな手間を要するアクション(大規模な物理実験、物理シミュレーターを用いたシミュレーション、動画撮影による誤差の検証等)は原則しませんので、結果のデータにはそれなりの誤差があることを前提にお読み下さい。
また、研究成果、見解、アドバイス等は、すべての方の成功を保証するものではありません。



【研究成果】


研究レポート1:理想的なショートサービスの軌道とは?

<2021/9/17公開>
ネットの上すれすれを通過し、ショートサービスラインぎりぎりに入るショートサービスを打つと、シャトルの軌道はどうなるのでしょう?
軌道の頂点は、ネットより手前・真上付近・向こう側、どこに来るのでしょうか?
重力と空気抵抗から物理的に計算される答えは?



研究レポート2:最もプッシュされにくい立ち位置と打点はどこか?

<2021/9/24公開>
サーブをプッシュされないためには、どこに立って、どれくらいの打点で打つのがよいのでしょう?
できるだけ前で高い打点から打った方がよいのでしょうか?
それとも、少し下がったところから速いサーブを打った方がよいのでしょうか?
この科学的根拠はいかに。



研究レポート3:サーブはどこまで浮いても大丈夫?
<2021/10/1公開>

どれくらいまでなら、サーブが浮いても、下向きにプッシュされないのでしょうか?
失点確率を下げるには、サーブのバラツキをどの程度にしないといけないのでしょうか?
プッシュされにくく、ネットにも掛けにくい、最もバランスの良い軌道を割り出します。



研究レポート4:サーブがばらつく原因:「サーブ前」編
<2021/10/8公開>

サーブのバラツキを技術的に抑えるにはどうしたらいいのでしょう?
ばらつくということは、サーブを打つたびに、どこかにずれが生じているはずです。
ひょっとすると、そのずれは、サーブを打つ前からもう始まっているかもしれません。
どうやら、バラツキを抑える鍵は「再現性」にありそうです。



研究レポート5:サーブがばらつく原因:「サーブ中」編
<2021/10/15公開>

サーブ前の動作を安定させても、スイングにブレがあると、結局サーブはばらついてしまいます。
どんな打ち方をすれば、強さと角度のバラツキを抑えられるのでしょう?
サーブ中の動作に注目して、サービス軌道を安定させる方法を考えます。



研究レポート6:サーブがばらつく原因:「サーブ後」編
<2021/10/22公開>

サーブの打点とスイング以外には、もうサーブの軌道をばらつかせるものはないのでしょうか?
実は、ラケットがシャトルにどう当たるかということも、サーブの軌道に影響します。
シャトルのどこを打つのか、どういう向きで打つのか、ヒットポイントを安定させるにはどうすればいいのか。
どうも、シャトルの持ち方や放し方が関係していそうです。



研究レポート7:サーブのコースで失点リスクが変わる?
<2021/10/29公開>

これまでの研究では、最短距離のショートサービスを対象にしていました。
試合では、相手のバック側を狙いたくなる場面も出てきます。
サーブのコースを変えると、失点リスクも変わるのでしょうか?
右コートか左コートかでも変わるのでしょうか?
どうも、左コートからバック側にサーブする時は、特に注意が必要なようです。



研究レポート8:サイドへのサーブが効かない理由
<2021/11/5公開>

センターにばかりショートサーブを打つと、よまれそうな気がして、たまにサイドへも打ちたくなります。
ただ、意表を突いたつもりでも、ネットに掛けたりアウトしたり、入ったとしても意外に厳しく返されたりします。
こうなるのは、技術だけの問題ではなく、物理的にも失点しやすい理屈がありそうです。



最終講:初中級ダブルスの実戦的ショートサービス戦術
<2021/11/12公開>
ショートサービス研究最終回です。
過去8回の研究で明らかにした「科学的根拠」に、私の長い競技経験から確信する「経験的根拠」をプラスした、初中級ダブルスの実戦的ショートサービス戦術を紹介します。


 

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