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2020.7.9
#18 3ゲームを流れで捉える


2ゲーム目から強くなる人たちがいると知ってから、私も試合運びを意識し始めます。

3ゲームのうち、2ゲームをどうやって取るかを考えます。

まずは、最初からすべてを出し切るのをやめてみます。

当然苦戦するだろうと予想しましたが、意外にも初めから競った試合になります。

他の大会でも試してみますが、いきなり圧倒されることにはなりません。


私は重大な思い違いをしていたようです。

大抵の選手は、ゲームの立ち上がりは不安なものです。
その日の最初の試合なら、なおさらです。

自分の調子はどうか、ペアの調子はいつも通りか、シャトルの飛びはどうか、相手はどんなプレイをしてくるのか。

そのため、調子が上がるまで、少なからず様子を見ようとします。

中級クラスの"経験者"たちは、自分のショットが安定し、ラリーのテンポになれ、相手のショットにタイミングが合ってくるまで、慎重にプレイする人がほとんどなのです。


逆に、初めからすべてを出すと、相手もそれに負けまいと力を上げてきます。

先行逃げ切りとはならず、結局はじめから競った展開になるのです。

これでは自ら相手の実力を引き出しているようなもので、格上の相手にはとても勝てません。


相手を分析するために1ゲーム目は捨て、2ゲーム目、3ゲーム目を取るしか勝つチャンスはないと思っていましたが、1ゲーム目から競ることができるとなれば、チャンスは大きく広がります。

そして、格上の相手にも勝てる可能性があることに気づきます。


 1ゲーム目は、相手を分析しつつも競った展開に持ち込み、終盤に見せていなかったショットを出してリードすれば取れる!

 2ゲーム目は、できるだけ相手の強みを出させないようにしつつ、弱みを突くことができれば、取れるかもしれない!


何度か試合で試してみると、実力の近い相手なら勝てるようになってきました。

しかし、半分正解で半分間違いだとも気づきます。

確かに1ゲーム目は取れる確率が上がりました。

ただ、2ゲーム目、3ゲーム目に相手の嫌がることをしようとしても、それが自分たちの得意なことでないと、逆にミスしたり、思ったように返せず、上手く機能しないのです。


要は、相手に合わせて戦術を変えられるほど、引き出しを持っていなかったのです。

とは言え、相手の数だけ引き出しを持つのも不可能です。


悩んだ結果、強みを活かせる確かな戦術をひとつ持ち、それをベースにした引き出しを増やしていけば、試合でも応用が利くはずと結論付けました。

中級クラスにはパワーやスピードに自信のあるペアがたくさんいます。

そこで勝負する戦術を持っても、おそらく勝ち目はありません。

唯一可能性を感じられたのは、磨いてきた配球技術だけでした。


 相手の強みを出させない配球力を身に付ける!


ここから配球を極めるための模索が始まります。

 
3ゲームマッチの試合に勝つには、当たり前ですが、先に2ゲーム取る必要があります。

1ゲーム目か2ゲーム目は必ず取らないと負けます。

1ゲーム目は取れるに越したことはないですが、重要なのは2ゲーム目をどうやって取るかです。

2ゲーム目を落としながら、3ゲーム目を取り返して勝つのは、なかなか難しいです。

逆に2ゲーム目を取れれば、そのまま3ゲーム目も取りやすくなります。

だから、1ゲーム目は相手の分析に使うことをおすすめします。

本文にも書いたように、手の内を全部見せなくても、意外と競った展開になりやすいので、それで1ゲーム目を取れれば、圧倒的に有利になります。


今回はここまで。
次回は、"配球の本質"です。

#19 配球の本質

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