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#16 結果にこだわる
2000年春。
一念発起して社外のクラブに通い始め、配球の虜になってから早1年が過ぎました。
地域の大会には相変わらず初級クラスで出場していましたが、予選リーグを何とか突破できるくらいにはなっていました。
私には、大会に出場した時に必ずすることがあります。
自分よりも上手い人のプレイを研究することです。
自分が試合をしていない時は、出来る限り他の試合を見るようにします。
上級クラスの試合は、見るのは楽しいですがとても真似できないので、中級クラスの試合を見るようにします。
学生時代からバドミントンをしていた、いわゆる"経験者"と思われる人がほとんどです。
この頃の私にとっては憧れでもあり、いずれは越えたい人たちです。
だから中級クラスの試合をみると、こんなところで足踏みしていられないと思えてきて、早く彼らと対戦してみたいというモチベーションが生まれます。
今年中に優勝して中級クラスに上がる!
一年前は練習の一環として試合に出ていましたが、いつしか勝つという結果にこだわるようになっていました。
2000年夏、その時が来ます。
初級クラスの試合で、順調に予選リーグを突破し、何とか決勝トーナメントも勝ち進み、決勝の舞台に立つことができました。
決勝の相手は、過去に一度当たったことのある中年ペア。
その時は完敗でしたが、今回はどこまでやれるか楽しみです。
相手は無理に攻撃して来ないで、老獪な球回しで勝負して来るタイプです。
やはり相手の方が格上ですが、こちらは配球を意識して、自滅しないよう粘り強くラリーを組んで対抗します。
スピードでは少しこちらに分があったので、速く動いてタッチを速くすることも意識します。
相手は百戦錬磨。長いラリーが何度も続き投げ出したくなるくらい疲れますが、何とか耐えて引き離されないようにします。
最後は相手もこちらも疲弊して泥仕合の様相を呈して来ましたが、接戦を制して優勝することができました。
さらにこの試合では、今でも大切にしている大事なことに気づきます。
試合前にペアの人とよく話して戦術を決めたり、試合中劣勢になると話し合ってやり方を変えてみたり、通用しそうなショットがわかるとそれを増やしたり、息が上がって来たらプレイ間をゆっくりしてみたりと、少しでも勝つ確率が上がると思ったことは全部やりました。
意外だったのは、勝つか負けるかぎりぎりの状況になった時に、無意識にペアの人と励まし合う声掛けをしていていたことです。
「粘って着いていきましょう!」「ここ一本集中しましょう!」「頑張って!」「ナイスショット!」「サンキュー、助かった。」「ドンマイ、切り替えましょう。」「次の1点先に取りましょう!」
何としても勝ちたい一心から、いろんな言葉が飛び交っていました。
言葉を交わすことで高いモチベーションを維持できました。
どんどん集中力が増し、ひとつひとつのプレイの質が上がっていきました。
結果に強くこだわることで、意識してにせよ無意識にせよ、良い方向に行動が変わり、ベストパフォーマンスを引き出せるとわかったのです。
目標を達成したいという思いが強ければ、どうやったら達成できるか考えようとします。
本編の話のように、「優勝する」という明確な目標をもって、結果にこだわることができれば、意識的にも無意識的にも、優勝するためにあらゆる手を尽くそうとします。
劣勢になっても持てる力を出し切ろうとするでしょう。
もう動けないと思っていても、無意識に最後の一歩が出たりもするでしょう。
それでも負ける時は負けます。
悔しい思いをしたとしても、その思いは上手くなりたいというモチベーションに変わり、練習の質を一段上げてくれます。
だから、明確な目標を立てて結果にこだわってほしいと思うのです。
今回はここまで。
次回は、"2ゲーム目から相手が強くなる"です。
#17 2ゲーム目から相手が強くなる
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