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#13 ローテーションの正体
上手い人たちのローテーションを研究しますが、なぜスムーズに動けるのか、なかなかわかりませんでした。
特に決まったローテーションがあるようにも思えなかったからです。
そんな時、ゲーム練習をしていて気づきます。
自分が後衛の時はペアの人が動いてできるスペースをカバーしに行けますが、前衛の時はペアの人が見えないため、それができないのです。
前衛の時は何を見て動けばよいのだろう?
やはりローテーションのセオリーがあるのだろうか?
うん?待てよ?
自分が後衛の時は、前衛のペアの人が動くのに合わせて自分が動きます。
ということは、自分が前衛の時はペアの人をあまり気にせず自分が動けばよかったのです。
それまでは、前衛になっても自分から動くことをしていませんでした。
体の近くに来た球にだけ手を出し、それ以外は、球を上げた時にサイドバイサイドへと動くくらいだったのです。
そのため、せっかく後衛がよい攻撃をしても、前衛の私がチャンスを活かせなかったり、簡単に球を上げてしまったりしていたのです。
それに気づいてから、前衛でも積極的に動くようになります。
相手のリターンをよめて動きがはまった時は決定機になります。
決定機は待つものではなく、作るものだったんだ。
動きがはまらない時の方が多いですが、自分が交わされてもペアの人がフォローして攻撃を継続してくれます。
前衛が早めに動いた方が、後衛はフォローしやすくなるようです。
ローテーションのことはすっかり忘れていましたが、目に見えて連携がスムーズになりました。
サイドバイサイドの時も、その場に立ち止まるばかりでなく、隙あらば前へ出るようにしてみます。
すると、やはりペアの人が下がって、ちゃんとフォローしてくれます。
そうか、一人が動いたらそれを見てもう一人がフォローする、これが結果的にローテンションになっていたんだ!
これを境に、あれだけ悩んでいたローテーションが無意識にできるようになっていきます。
地域の大会などでは、ローテーションのルールを決めているペアをよくみかけます。
例えば、後衛がスマッシュを打ったらそのまま前へ出て、前衛が下がることを決めごとにしています。
こういうペアは、意図しない返球をされた時に、2人で取りに行ったりお見合いしたりする場面が多くなります。
相手のレベルが上がるほど、素直な返球は来なくなります。
ローテーションルールを作って動きをパターン化してしまうと、対処できなくて当然なのです。
本来、決まったローテーションなどありません。
前の人が動いたら後ろの人がフォローする、それだけです。
何とも皮肉なことですが、ローテーションを意識しない方が上手くローテーションできるのです。
今回はここまで。
次回は、"前衛の見るべきもの"です。
#14 前衛の見るべきもの
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