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2020.5.21
#11 実戦経験を積む


社外のクラブに参加し始める前から、県内各地の大会に出るようになっていました。

実戦経験が圧倒的に不足していたので、それを補うことが一番の目的です。


どの大会もダブルスのクラス分けはだいたい同じで、上級・中級・初級・初心者クラスがあります。


私は、同じ実業団チームの先輩と組んで、初級クラスの試合に出ていました。

初級クラスには、私と同じようにバドミントンを始めて数年の社会人もいれば、学生時代に少しだけやっていた人、粗削りな高校生や大学生、老練なシニアの方など、様々なタイプの選手が参加していました。

初級クラスなら優勝争いできると思っていたのですが、予選リーグ突破すらままなりません。

正直、初級クラスのレベルってこんなに高いのかと思いました。


大会への参加を重ねるにつれ、あることに気付き始めます。

それは相性の良い相手と悪い相手がいるということです。

私たちのペアは、どちらかというと攻撃をかわしてチャンスを作るタイプだったので、粗削りな攻撃タイプの相手はやりやすいのですが、積極的に攻撃せずラリーを挑んでくる相手には苦戦します。

初級クラスでは、若いペアには前者のタイプが多く、シニアペアには後者のタイプが多いようです。

初級クラスと言えども、こういうタイプの違う様々な相手に勝てるようにならないと、優勝できないのです。


そこで私は、相手ペアごとにこちらのスタイルを変えることを考えました。

ラリーに持ち込もうとする相手には積極的に攻撃を仕掛け、カウンターが得意な相手にはスマッシュを減らし、技巧派の相手には粘って体力勝負に持ち込むようにします。

しかし、結果は上手くいきませんでした。

相手のタイプに合わせてスタイルを変えると、相手の長所を消せますが、こちらの長所も消えてしまい、さほど勝つ確率は上がりません。

体力勝負に持ち込んで勝ったとしても、次の試合に大きなダメージが残ります。

そもそも、相手に合わせて自分たちのスタイルを変えて勝てるほど、戦術の引き出しを持っていなかったのです。


安定して試合に勝てるようになるために、何が正しいのかわからずもがいていた頃、社外のクラブに参加し始めました。

そしてまもなく配球の重要性に気づいたのです。


大会でも、配球を意識して試合をするようになります。

攻撃でも守備でもなるべくコースを打ち分けるようにします。


普段いっしょに練習している経験者の方たちは、地区大会では上級クラスか中級クラスで出ている人ばかりです。

そのため初級クラスの試合では、普段のゲーム練習と比べると、配球を試す余裕があります。

そして、だんだんと効く配球があることがわかってきます。


オープンスペースに早く打つことができれば、ネット際へ逃げて来るか、浅めの返球になることが多く、決定機になります。

また、スマッシュ、ドライブ、プッシュのような速いショットでは、相手の予測を外したコースへ打てれば、甘い球が返って来やすくなります。

どういうタイプの相手でも、この法則は当てはまっていました。

この時から、こういう場面をどうしたら増やすことができるのかを考えるようになります。

 
普段ゲーム練習をする相手のレベルが高すぎると、どうしても守備的になり攻撃の配球を練習できません。

逆にレベルが低すぎると、配球の良し悪しを判断すること自体が難しくなってしまいます。

その点、地域の大会であれば、自分に合ったクラスを自由に選ぶことができ、様々なタイプの相手と対戦することもできます。

早く上達したい方は、たくさん地域の大会に出て、あなたと似たようなレベルの相手と多くの試合をすることをお薦めします。

普段の練習相手と異なるタイプの選手と当たると、思ってもみない球が返って来たり、レシーブのタイミングが取れなかったり、違和感を感じることがあります。

そういう違和感を大切にして、なぜそう感じたのかを掘り下げるようにすると、新しい気付きに繋がります。

大会に出てみると、慣れてしまった普段の練習では気づかない、新しい発見が必ずあるはずです。


今回はここまで。
次回は、"コンビネーションを意識する"です。

#12 コンビネーションを意識する

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