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2020.5.7
#9 効く配球を研究する


配球を練習したいと思うのですが、なかなか思うようにいきません。

2つの社外クラブはどちらも、練習メニューは基礎打ちとダブルスのゲーム練習だけです。

基礎打ちでは配球の練習はできません。

ゲーム練習時に、例えばスマッシュの配球を練習しようとしても、なかなかスマッシュを打てるシチュエーションになりません。


その頃の私はクラブの中で最も下手だったので、ほとんど攻撃できず、守備にまわってばかりでした。

とにかくレシーブ力を付けないと配球どころではないと思い、スマッシュレシーブの配球を研究し始めます。

それまで私のレシーブは、ほとんどシャトルの来た方向にそのまま真っ直ぐ返していました。

これでは、連続攻撃して下さいと言っているようなものです。


 スマッシュを打たれたら、奥まで返したり、ネット際へ返したり、ドライブ気味に返したり、球質やコースにバリエーションをつけてみよう。

 最初はできなくてもいい。ミスを気にせずやってみよう。


そういう意識で練習を続けていると、少しずつできるレシーブの種類が増えていき、だんだんラリーが続くようになってきます。

ラリーが続けば、それだけレシーブの機会も増えるので、さらにできることが増えていきます。

レシーブしてもまた打ち込まれたり、前衛に触られてしまうことも多いのですが、絶体絶命の場面は減っていきます。


そして偶然にも、後衛に連続攻撃をされず、前衛にも打ち込まれないレシーブの出来る時があり、この時に攻守逆転できていることに気づきます。


 前衛の横を速く抜いて後衛に低い打点で取らせるか、前衛の逆を突ければ、球を上げさせることができて攻守逆転できる?


本当にそうなのか、上級者のプレイを見てみると、確かにそのようです。

相手のスマッシュよりも速いんじゃないかと思えるようなドライブリターンをしたり、前衛の意表を突いたクロスリターンをしたり、まるでレシーブで攻撃しているようにすら見えます。


 上級者はそもそもレシーブを守備のショットとは思っていない!

 しのぐという意識ではなく、隙あらば攻撃しようと思っている!


これは、レシーブ=守備との思い込みがあった私にとっては、衝撃的な事実でした。

 
配球を意識するようになると、それまでとは違う景色が見えてきます。

得点や失点には必ず原因があって、その多くは配球でコントロールできることがわかってきます。

スマッシュレシーブは奥まで高く返すのが基本と思いがちですが、配球で勝負する重要性を知っている人にとっては、それは最も優先順位の低い選択肢にすぎません。

レシーブは、相手から出来る限り連続攻撃を受けないように返すのが基本となるからです。

球を散らして的を絞らせないようにすることが配球ではありません。

配球とは、自分たちにとっては有利な状況、相手にとっては不利な状況を作り出すための最も重要な手段なのです。


今回はここまで。
次回は、"相手の逆をつく"です。

#10 相手の逆をつく

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