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#6 出遅れプレイヤーが陥る罠
社内の部活以外に、社外の2つのクラブの練習にも参加し始め、週3回練習するようになります。
社外練習に参加し始めてしばらくした頃、あることに気づきます。
ゲーム練習の時、ショットの選択にしばしば迷ってしまうのです。
相手に攻められている時は、どんなショットが来るか予測できず、打たれてから慌てて反応することしかできません。
自分が攻めている時も、スマッシュはカウンターで返されそうだし、ドロップは叩かれそうだし、クリアを打ったら鋭いスマッシュが来そうだしと、八方ふさがりな感覚になります。
社内の部活では、特に意識しなくても比較的有効なショットを打てていて、あまり厳しい攻めを受けることもありません。
何が違うのだろう??
社内の部活時に、自分がどんなショットをどういう意図で打っているのか、意識してみることにしました。
そして気づきます。
社内の部活では、多くの参加者に共通した弱点を知っているせいで、無意識のうちに、その弱点を突き、得意なプレイをさせないようにしていたのです。
それが、大半が経験者という社外のクラブでは、同じことをしても通用しないし、厳しいショットを打たれるので、頭も体も動かなくなるのです。
そのため攻撃はがむしゃらになり、レシーブは反射的に返すだけになります。
勝てる根拠をもってプレイできないので、勝てないのは当たり前です。
この時、今の自分のプレイの質とレベルをはっきりと自覚しました。
それは、自分が勝てるのは、大きな弱点を持った相手だけであり、そうでない相手を崩す方法を知らないということです。
相手の弱点を突くようなプレイスタイルではなく、多くの相手に広く通用するプレイスタイルを身に付ける必要があるというのはわかりました。
一方で、社外のクラブで普通に練習していても、また同じように、そこでしか通用しないプレイスタイルを作ってしまうだろうとも思いました。
そして、これをきっかけに、練習中の意識やゲームの見方が大きく変わり始めます。
出遅れプレイヤーの方は、上中級者ばかりのクラブは避け、初心者が多く経験者の少ないクラブで練習を始められる場合が多いと思います。
そしてある程度上手くなるまでは、ずっとそのクラブだけで練習し続けます。
実は、ここに出遅れプレイヤーが陥る罠があります。
いつも練習する人たちのスキルが低いと、クリアで煽ればドロップで逃げて来るとか、バック側に打っておけば甘い球が返ってくるといった、共通した弱点が見えてきます。
すると無意識のうちにその弱点を突く必勝パターンを作り、そのレベルでしか通用しないプレイスタイルを作り上げてしまうのです。
これでは当然、経験者に勝てるようにはなりません。
出遅れプレーヤーの方には、なるべく早い時期から、レベルの違う複数のクラブに参加してみたり、試合に出てみたり、多くの選手の試合動画を見てみたりして、広い視点を持つようにすることをお薦めします。
今回はここまで。
次回は、"人のプレイを研究する"です。
#7 人のプレイを研究する
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