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2020.7.23
#20 結実(最終回)


相手の打点から、ある程度返球を予測できるようになってくると、プレイにも余裕が出てきます。

プレイに余裕が出てくると、様々なテクニックも身に付いてきます。

相手の打点が下がったらコンパクトにドライブカウンターを打てるように待つ、打点が高ければ下で取らされることを前提に相手を動かす配球を考える、予測が当たったらワンテンポ早く返球し体の近くで詰まった状態で取らせる。


一つ一つの配球に意味を持たせることができるようになると、返球予測もますますしやすくなってきます。

そして、意識しなくても体が勝手に動くようになってきます。


試合でも私の配球を相手が嫌がっているのがわかるようになってきました。

そうなると、ペアの人の攻撃センスもますます活きてきます。

半年もすると、中級クラスの試合で上位に進出できるようになってきました。

4年ほど結果が出なかったのが嘘のように、すべてがよい方向に向かい始めました。


2005年春。

地域のとある大会で、いつも通り、中級クラスの試合に出場しました。

順調に予選リーグを勝ち上がり、決勝トーナメントに進みます。

ここまで来るともう本物の”経験者”しかいませんが、準々決勝、準決勝と何とか勝ち上がり、中級クラスで初めて決勝の舞台に立ちます。


決勝戦は、実力的には相手の方が上でした。

1ゲーム目を簡単に落としますが、2ゲーム目は相手の強みを抑えるように何とか配球し、ラリーで粘って粘って、1点も無駄にしないようにします。

長いラリーを何本もしていると、自分たちもきついですが、相手の体力も徐々に落ち始めます。

決勝の舞台に立つまで7試合、その影響がここにきて出始めたのです。

そして、何とか接戦をものにしてこのゲームを奪取します。


ファイナルゲームは私の体力も限界で、何度も足をつりながらも、必死に粘ってついていきます。

終盤は、どちらのペアも体力的にきつすぎて、もう意地だけで戦っていましたが、何とか逃げ切りに成功しました。

最後まで攻撃し続けてくれたペアの人のおかげでもありますが、ついに目標としていた中級クラス優勝を果たしたのです。


社会人になってバドミントンを始めてから10年以上が過ぎていました。

社内大会で経験者に完敗し、実業団リーグで全く勝てなかったのをきっかけに、社外のクラブに行き始め、上手い人たちのプレイを研究し、配球に活路を見出し、その本質を理解し、戦術と呼べるレベルまで昇華させた結果が、ついに実を結んだのです。

社会人からバドミントンを始めた出遅れプレイヤーでも、経験者に勝てるようになることを証明できました。

決して平たんな道ではなかったですが、その間、たくさんの貴重な経験をしました。

それらはすべて、その後のバドミントン人生に大いに役立っています。



 
社会人からバドミントンを始めても、頑張りしだいで経験者にも勝てるようになります。

スタート時点でのハンデはとても大きいですが、上達する方法をしっかり考えて練習すれば、必ず差は縮まります。

出遅れプレイヤーが経験者を越えるために、配球力を身に付けることは避けて通れないでしょう。

配球力が上がれば、それに比例して相手の強みを消すことができるからです。

上手い人のプレイを研究したり、理屈を考えたりすることを習慣化すると、思ってもみないほど上達は早まります。

スタートは出遅れても、いつか必ず追い越せると信じて練習を続けて下さい。


”出遅れプレイヤー応援ブログ”は以上で完結です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたのお役に立てたなら嬉しい限りです。

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